停電・非常時でも助かる家とは

現在の日常生活では数多くの家電製品を使用します。その家電製品を動作可能にするのが電気です。地震や台風などの災害で停電すると、たちまち電化製品の多くが使用不能になります。冷蔵庫などの家電では電源が確保できないと、たちまち冷蔵庫内の食材のほとんどが腐敗の危機に直面することに。電化製品の重要性を考慮すると、停電時に対応できる家づくりを実践することが求められるといえます。停電や非常時に心強い味方になるのは、太陽光発電設備です。一戸建て住宅の太陽光発電は、屋根やカーポートの上部などにソーラ―パネルを設置する方法が一般的です。

太陽光発電設備を設置することのメリットは、停電してもエアコンや冷蔵庫・テレビなどの電化製品を使用できるので、日中太陽が昇っている時間帯であれば普段どおりの生活を維持できることです。停電に備える非常時の備えには、懐中電灯やロウソクを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかしあくまで光を確保する程度の用途にとどまるので、この上なく不便な生活を余儀なくされることに変わりはありません。非常時にはテレビやラジオからの情報収集が重要ですが、電源さえ確保していれば支障をきたすことを回避できます。

ただし停電時には自立運転モードに切り替える必要があります。メーカーによって自動で自立運転モードに切り替える機能を実装しているタイプもありますが、自立運転モードは合計1500ワットまで最大で同時使用できるという制限があることです。また天候が曇りや雨天の場合は発電量が制限されるので、優先順位をつけて電機を使用することが必要です。特に掃除機やドライヤーは電気消費が大きいので災害時の使用は控えるのが賢明といえます。

また太陽光発電の発電量は天候に左右されるので、常に一定の電力供給をすることが性能維持のために必須の電化製品の電源として使用するには不向きです。したがってデータ保存が必要なパソコンやゲームなどは急激な発電量の低下電源が切れてしまうことも。同様に性能が常に一定レベルで維持されることが必須の医療機器にもむいていません。

ただ夜間は太陽光発電は機能しないので、停電が夜間に起きればたちまち屋内は真っ暗になることに。夜間でも安心して電源を確保するには、太陽光発電設備と同時に蓄電池を導入するのがおすすめです。イニシャルコストがかかるのは確かですが、蓄電池を設置しておけば昼間に発電した電気を貯めることが出来るので、夜間の停電にも対応できます。