こんなハズでは?住んでからの光熱費!建てる前に考えよう

最近では住宅の光熱費について地球環境への負荷を軽減する観点から、省エネ性能を高くすることの必要性が叫ばれるようになりました。政府も今後の新築住宅では、エネルギー消費を実質0にするZEH(ドット・ゼロエネルギー・ハウス)の普及をめざすなどの政策目標を掲げているほどです。今後は一層官民をあげて住まいの光熱費を節約し、エネルギー消費を抑制するマイホーム作りが主流になることが予想されています。ハウスメーカーで注文住宅を依頼したときには、電気やガスなどを節約するためのシステムの導入を提案される機会も増えるはずです。そこで電気やガスなどの光熱費を抑制するシステムを御紹介します。

電気を効果的に使用するシステムが、オール電化住宅です。オール電化住宅とは、調理・空調・給湯などの電源を電気で賄う住宅のことです。オール電化住宅の最大のメリットは、夜間の安い電気を使用するので電気料金を安くできることにあります。それというのもオール電化向けの料金プランは、夜間時間帯の電気料金が非常に割安に設定されているからです。安い夜間電力を使用して、日中に使用するお湯を沸かせておいたり、暖房の蓄熱をしたりという具合です。

ただしオール電化には蓄熱暖房機などに追加工事が必要で、導線なども新たに設置する必要があることも。マイホームの建築時には、事前に見積もりを取り予算の枠内に抑えることが出来るか確認が必要です。

ガスを有効利用するのに役にたつのがエネファームです。エネファームとは都市ガスやLPガスから水素を取り出し空気中の酸素と反応させて発電するシステムのことです。発電時の熱を利用してお湯も作るのでエネルギー効率が良いのが特徴といえます。通常の電気は家庭で利用されるまでの送電網で約60%失われるとされています。この点エネファームは発電してそのまま家庭で利用できるのでロスは最小限に抑えることが可能です。加えて給湯時の発電で4-6割程度の電力量を賄えるので、電気代も節約できます。

ガスだけでなく水道利用料も削減できるのが、エコジョーズです。エコジョーズは少量のガス量で効率的にお湯をわかす給湯器です。これまで完全なロスでしかなかった排気熱を再利用することで95%ものエネルギー効率を実現しました。

オール電化やエネファームなどの省エネ機器は設置することで、機械的かつ効率的にエネルギー消費を削減できます。人間の創意工夫だけでは省エネにも限界があるので、オール電化などのシステムを導入する方が光熱費も大きく削減できます。