コスパの良い住宅を作るには

誰でもマイホームを建築するときは、コスパつまりコストパフォーマンスの良い家づくりを心掛けたいものです。理想のマイホームを実現するには、ハウスメーカーに注文住宅の建築を依頼するという選択肢がベストです。しかし有名ブランドを展開するハウスメーカーのなかには、坪単価が80万円から100万円を超えることも珍しくありません。それほどのグレードでなくても坪単価は50-60万円ほどが平均的な相場です。本体価格のほかに各種設備や付帯費用なども加えれば、数千万円にのぼることもあります。

このような事情を背景にハウスメーカーでマイホームを建築するには、可能なかぎりコスパを意識することが、予算の枠内で納めるポイントです。マイホームは人生に一度の大きな買い物、コスパのよい住宅作りを実現する対策を検討してみましょう。

まず建物の底地となる敷地ですが、都市部や人気のエリアでは敷地価格が高額で資金に占める割合も高くなることがあります。敷地が高額では建物のグレードを下げるほかなくなる可能性も。類似した条件でも、もっと敷地の安いエリアがないのか土地探しのときは代替地の可能性を意識することが重要です。

仮に希望の敷地を見つけることができても、広さには限りがあります。間取りを検討するときには、間仕切りを多くすると圧迫感が強くなります。圧迫感が強いということは、同じ面積でも広さを感じることが出来なくなることを意味します。間仕切りを少なくして、一部屋あたりを広めにとり、天井を高くすると、空間が生まれるので開放感を感じるマイホームになるはずです。ただしあまり空間を広く取りすぎると、空調費が嵩むことになる点は注意が必要です。

ところでマイホームの入居後は数十年以上にわたる長期間、生活の本拠を置くことになります。快適な日常生活を送る上で、電気やガスなどのエネルギーを消費します。そのためコスパの良い住宅作りには省エネ性能を高くすることが必要です。省エネ性能を高めるには、太陽光発電で発電し、昼間発電した電気を蓄電池に溜め込むことで夜間でも利用できるシステムを導入する方法が想定されます。しかし資金の関係で省エネ性能を上げるために、そこまで導入するのは難しいかもしれません。

比較的リーズナブルな費用で、電力消費を抑制する方法に、屋内照明をLED照明にするという方法があります。LED照明は蛍光灯に比べればイニシャルコストは嵩みますが、長寿命・低電力消費なので中長期的にはコスパがよいのは確かです。